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マンションで水漏れ発生!下の階への被害は?対処法と費用負担を解説

2022年11月24日お役立ちコラム

お住まいのマンションで水漏れが発生してしまった場合、下の階への被害が気になる所なのではないでしょうか。
そこで本記事では、水漏れが起こった際の対処法や費用負担について詳しく解説します。
思わぬトラブルでも、慌てず落ち着いて対応していきましょう。

マンションで水漏れ発生!下の階への被害は?対処法と費用負担を解説

【下の階には要確認!】マンションで水漏れが発生した際の4Step

まず始めに、マンションが水漏れした際の対処法について順を追って説明します。
手順としては以下の通りです。

1. 止水栓を締め家財は濡れないよう保護する
2. マンションの管理会社やオーナー(大家さん)に連絡し現状報告をする
3. 水道修理業者を手配し電力会社にも水漏れ発生を伝える
4. 下の階への水漏れ被害の有無は住人に直接聞き丁重に謝罪する

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

Step1:止水栓を締め家財は濡れないよう保護する

水漏れが起こったら、何よりも先に止水栓を締めましょう。
多くの場合、止水栓は部屋の外や水道メーターの横に設置されています。
止水栓は、また開ければ通常通り水が供給されるようになります。
そのあと、水に弱い家財などを濡れないよう保護してください。

特に電化製品は濡れてしまうと漏電が起こるリスクもあるため、ビニールを被せるなどして水から守りましょう。

Step2:マンションの管理会社やオーナー(大家さん)に連絡し現状報告をする

自己判断で修理業者に依頼をする前に、マンションの管理会社やオーナー(大家さん)に連絡を入れるようにしましょう。
契約書等であらかじめ定められた緊急連絡先に一報を入れるとよいです。

物件によっては水道修理業者が指定されているケースもあるため、そのあとの対応について指示を仰ぐ必要があります。

Step3:水道修理業者を手配し電力会社にも水漏れ発生を伝える

水道修理業者の手配は管理会社が行ってくれる場合もありますが、そうでない場合は自分で連絡を入れます。
また、業者の指定が特になければ、自分で業者を探す所から始めなければいけません。

そのほか、水漏れによる漏電発生の可能性も考慮し、電力会社にも連絡するようにしましょう。
漏電が起こると、感電や火災といった二次被害に繋がりかねないからです。

Step4:下の階への水漏れ被害の有無は住人に直接聞き丁重に謝罪する

下の階への被害の有無は確認してみないとわからないため、必ず住人に直接聞くようにしましょう。

たとえ目に見える被害がその場ではなかったとしても、後々になって腐食などの不具合が起きる場合があるため、相手の心証を悪くしないためにもなるべくすぐに報告するとよいです。

また、被害の程度や水漏れ発生原因によっては自分に責任が生じるケースもあります。
その場合、丁重に謝罪しましょう。
お詫びの品を持参するなど、相手への十分な配慮を忘れずに。
数千円程度の菓子折りなどを選ぶのが無難です。

マンションの水漏れは誰の責任になる?

マンションで水漏れが起こった場合、責任の所在は次の2つに分かれます。

● 自分に責任がある場合(自己責任)
● 自分に責任がない場合(管理者責任)

それぞれの内容について、詳しく解説します。

水漏れの責任が自分にある場合

洗濯機の給水ホースが外れたり、浴槽にお湯を溜めているのを忘れて蛇口を開けっぱなしにしてしまったり、明らかに自分の過失による水漏れの場合は自己責任となります。
ただし自己責任とはいえ、必ずしも修繕費用の全額を自費で払わなければいけないわけではありません。

適用対象の保険も存在するので、こちらについては次の章で詳しく説明します。

水漏れの責任が自分にない場合

建物の経年劣化や、配管等の水道設備の不具合による水漏れの場合は、管理会社やオーナーが賠償責任を負います。
そのため、仮に水漏れの被害が下の階に及んでしまっていたとしても、自分に非がない限り修繕費用を負担する必要はありません。

責任の所在が自分にあるのか管理者側にあるのか明確にするためにも、水道修理業者に水漏れの原因をはっきりと特定してもらう必要があると言えます。

マンションが水漏れした際の費用負担は?

マンションが水漏れした場合の費用負担について、押さえておきたいポイントが3つあります。

● 修理費用の程度について
● 適用が効く保険について
● 水道料金の減免制度について

それぞれのポイントについて、しっかり把握しておくようにしましょう。

修理費用の程度について

被害状況によって、修繕費用は大きく変動します。
軽度の水漏れであれば数千円、被害が重度だと10万円以上かかる場合もあるのです。
また水漏れ箇所の修繕だけではなく、水漏れによって被害を受けた部分の原状回復費用も発生するケースがあります。

自分の部屋の床や下の階の天井、家具の弁償代など、被害の範囲が大きいとそれだけ修理費用もかさんでくるので注意しましょう。

適用が効く保険について

水漏れについて責任の所在がたとえ自分にあったとしても、負担しなければいけない修繕費用を保険で賄えるケースもあります。
主に「火災保険」と「個人賠償責任保険」です。

保険の種類 内容
火災保険 賃貸マンションの場合、大抵入居時に加入します。「水漏れ補償」がついているようであれば、修繕費用をカバーできる可能性があります。ただし「水災補償」しかついていない時は厳しいでしょう。(※水災=台風や洪水といった自然災害)
個人賠償責任保険 手持ちのクレジットカード等に付帯されている場合が多い保険です。水漏れ補償で使える場合があります。

いずれの保険においても、自分が加入している保険が水漏れ修繕費用に使えるのかどうか、保険会社やカード会社に一度確認するようにしましょう。

水漏れで高額になった水道料金について

水漏れにより水道代が高額になってしまったとしても、基本的に全額住人の自己負担となります。
ただし、場合によっては減免措置を受けられるケースもあるのです。

減免の条件は下記の通りです。

● 入居者本人の過失による水漏れではない
● 漏水箇所が気づきにくい場所にあった
● 普段から給水設備を正しく使用している

これらの条件をクリアしているかどうかは、居住地域の水道局の判断となります。
減免の詳しい申請方法については、水道局に問い合わせてみるとよいでしょう。

まとめ

マンションで水漏れが起こってしまった時は、本記事で紹介した内容をもとに対処してください。
下の階にも必ず被害の有無を確認し、慌てず落ち着いて適切な行動を取れるようにしましょう。

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